線路と5本の道路が交差し、慢性的な渋滞が発生するのが高松市本町の“ことでん本町踏切”です。交差点を改良したいと、香川県の池田知事は道路を高架化する案を国に要望しました。

香川県の池田知事はきょう(25日)夕方、国土交通省の斉藤大臣に、高松市のことでん本町踏切の渋滞解消策などを要望しました。

ことでん高松築港駅と片原町駅の中間にある本町踏切です。ここは瀬戸大橋通りとフェリー通りなどが交わる5叉路の交差点で、ことでんの踏切も設置されています。道路の構造が複雑なことから朝夕を中心に渋滞が慢性化しています。
(タクシー運転手)
「みんなが大渋滞。あの道は私通りませんよ。迂回して回ってますよ」
(通行する人)
「踏切が間が悪いところにあるっていうか、踏切なしで直通で道路がつながっていたらいいような感じしますけど」

香川県は渋滞を解消しようと、1998年に高松市中心部のことでんを立体交差化する都市計画を作りました。しかし、県の財政状況が悪化し、2010年に事業の中止が決定されていました。
それから12年、池田知事は就任後の最初の大仕事として本町踏切の改良に切り込みました。国への要望はその第一歩です。

(池田豊人香川県知事)
「まずは調査のための委員会の第一回会合を早くという要望をしておりまして、それについて非常に前向きなお答えをいただきました」
国への要望の中で県は、高松空港と高松市街地を結ぶ“高松環状道路”の国の調査区間を延ばして、本町踏切の交差点を盛り込むよう求めています。

工法や建設費用など解決すべき問題は数多くありますが、高松市街地の渋滞解消策が再び動き始めました。