約100年前に作られた手押し式の「消火ポンプ」が、かつて使用されていた地区に里帰りしました。

同じ市内の別の場所で保管されていたもので、偶然その存在が明らかになったのですが、そのユニークないきさつとは?

「よいしょ、よいしょ…」

その風合いが100年という時の流れを感じさせます。明治から昭和初期にかけて火災現場で活躍した消火器具、手押し式消防ポンプです。

(津山市消防団北部方面隊一宮分団 永禮睦三分団長)
「タイムカプセルから出てきたような感じで、こんなものを目にするとは夢にも思っていませんでした」

車体からは、大正10年に作られ、現在の津山市一宮地区にあたる東一宮村で使われていたことが確認できます。

(津山圏域消防組合消防本部職員 木村献二さん)
「消防人生43年で最高のプレゼントと思っております」

実はこのポンプ、長い間、同じ津山市の小田中にある兵恵建設で保管されていました。そこに、様々な偶然が重なり、かつて使用されていた一宮地区に里帰りすることになったのです。