離島に住む人たちの買い物を支援しようという取り組みです。香川県丸亀市の広島と本島で、大手コンビニエンスストアとスーパーマーケットによる移動販売が始まりました。
セブンーイレブンの移動販売車が広島へ、スーパー フジの販売車が本島へ、週に1度出向きます。丸亀市社会福祉協議会と連携して取り組むもので、けさ(30日)は出発式が行われました。

(丸亀市社会福祉協議会 横田拓也会長)
「社会福祉協議会としても非常に胸を痛めていたところがありました。島民の方々の声にやっと応えることができたという思いでして、引き受けていただいた企業の方には感謝しかございません」
採算があわず昨年10月から途絶えていた離島への買い物支援を、大手が引き受けた形です。初日のきょう(30日)は、セブンーイレブンの移動販売車が広島に向かいました。フェリーで45分かけて、車が海を渡ります。人口140人、高齢化率が75%を超える広島。お年寄りの引きこもりの予防にもつながる、移動販売です。
「セブン-イレブンの移動販売車、『セブンあんしんお届け便』がやってまいりました」
おにぎりや弁当、パンやカップ麺などはもちろん、サンドイッチ、牛乳、アイスクリームといった冷蔵・冷凍商品も運べます。その数、約350種類。楽しみにしていた住民が続々とつめかけ、お目当ての品をかごいっぱいに購入していました。

(利用した人)
「リンゴやバナナや牛乳や」
(Qこれお昼ご飯ですか?)
「そう。ひとりじゃから横着していただこうかなと思って」
「移動販売は来てくれたら便利がええわな」
(茂浦地区自治会 平井明会長)
「買い物にいけない人は必ず移動販売。今まで利用していたから途絶えずにこのままできるだけ続けてほしい」
(移動販売を行うセブン-イレブンのオーナー)
「ニーズをしっかりと聞き取って、こういった商品をほしいというのをちゃんと持ってこれるような準備もして、しっかりと週に1回ですけど通ってきたいと思います」
「おはようございます」
店員との会話もはずむ、移動販売です。広島には毎週木曜日、本島には毎週水曜日に出店し、交流の場を作ります。