「冷たくなった手に触れ、泣きました」交通事故で息子を亡くした男性が岡山市の高校で講演会を開き、自身の辛い記憶を語った上で、事故への注意を呼びかけました。

自転車で帰宅する途中、4トントラックにはねられ亡くなった
(渡邉明弘さん)
「大地は、小学生のころから写真を撮るのが好きで、高校入学後に写真部に入り、夕日の写真を撮ったり、花を撮ったり、生きものの写真を撮って楽しんでいました」

亡き息子との思い出を語る渡邉明弘さんです。講演会は、岡山県警が交通事故を減らすきっかけになればと開いたもので、岡山県立西大寺高校の1、2年生 約560人が参加しました。

2014年12月、当時高校1年生だった渡邉さんの長男・大地さんは、愛媛県松山市内の自宅に自転車で帰宅する途中、4トントラックにはねられました。ヘルメットを着用していなかった大地さんは頭を強く打ち、約5時間後に搬送先の病院で息を引き取りました。

(渡邉明弘さん)
「この日、家に連れて帰った大地はもう動くことはなく、私たちは冷たくなった大地の手を自分の手に合わせて泣きました」