なぜ「約3000万円相当の金地金と現金1000万円」を玄関に

検察庁長官をかたる男に電話して、麻薬事件に関わっていないことを伝えたところ、
(検察庁長官をかたる男)
「口座凍結はしない。警察官から連絡させる」

と言われ、その後、

(警察官をかたる男)
「捜査に協力するように。捜査への協力は誰にも話してはいけない。話せば守秘義務違反で逮捕する」

と言われ、以後はLINEでやり取りするよう指示されました。

(警察官をかたる男)
「このままではあなたの資産が麻薬組織に渡ってしまう。資産を国の安全な金庫で保管できる」

などと言われ、資産を預けることに同意して金地金と現金1000万円を手元に用意したところ、

(警察官をかたる男)
「別の捜査員が回収するので、袋などに入れて玄関先に置くように。あなたと捜査員が直接手渡しするところを見られたらあなたの命が危ない。預かったお金などは証明書を出す」

などと言われ、今年10月25日、指示に従って自宅玄関ポーチ付近に金地金などを入れた袋を置き、しばらくすると、金地金などを入れた袋がなくなっており、金地金などをだまし取られたということです。

警察では「警察官が個人の資産を預かることは絶対にありません。電話やSNSなどで身に覚えのない逮捕や契約などの話をされた場合は、一度落ち着いて警察や知人などに相談してください」と注意を呼びかけています。