岡山商工会議所の松田久会頭は先月(10月)29日の定例記者会見でこの夏、岡山県内の企業に行った調査で景況感が2期ぶりに悪化したと発表しました。価格転嫁の遅れが採算を圧迫したとみられています。
岡山県商工会議所連合会が県内591社に行った調査によりますと景気が良いと答えた企業から悪いと答えた企業の割合を引いた「景況DI」はマイナス13.8と前期から6.9ポイント低下し2期ぶりの悪化となりました。地域経済活動は回復を続けているものの物価高による節約志向が強まるなか、小売業や飲食業などではまだ消費者への価格転嫁が難しい状況にあると分析しました
(岡山商工会議所 松田久会頭)
「賃上げの流れを確実なものとするためにも価格転嫁を通じた企業収益の向上が必要だと考えております」
また4選を果たした伊原木岡山県知事に対して「中小企業が価格転嫁できるよう行政としてテコ入れをしてもらえたら」と要望しました。