性の多様性について理解を深め、自分らしく生きられる社会の大切さについて考えてもらおうと、恋愛対象が男性=ゲイであることを公表している男性が、玉野市の中学校で講演しました。

(竹内清文さん)
「男性に対してドキドキとかワクワクとか、ワーっていう好きだなとかそういう気持ちはでてくるんですよ。でも、女の子に出るかと言ったら無いんですよ」

講演を行ったのは、岡山県津山市出身の竹内清文さんです。竹内さんは自身の恋愛対象が男性=ゲイであることを公表しています。8年前から全国各地で「性の多様性」をテーマにした講演活動を行ってきました。

(竹内清文さん)
「僕が行っていた小学校は、一学年一クラスで、20人ぐらいしかいなくて、男子は男子と遊んでて、女子は女子と遊んでたんです。清さん一人だけ、女子と遊んでいたんです」

竹内さんが、自分の性的指向に違和感を覚えたのは、小学校5年生の時。しかし、誰にも相談できずに悩んだと言います。

(竹内清文さん)
「みんなと同い年の頃です。「変」って呼ばれたんで、僕はこのままでは大人に慣れないと思っていたんです。だから、鏡に向かって、目を見てゲイを直すぞ、ゲイを直すぞ、ゲイを直すぞと、誰にもばれずに死んでいくぞと」

LGBTQ=性的少数者は全体の9.7%いると推定する調査結果や、当事者の8割以上が周囲の人にカミングアウトできずにいるというデータもあります。

竹内さんが若い世代に向けて伝えるのは、「周りと違っても大丈夫」というメッセージ。自分らしく生きることの大切さを訴えます。

(竹内清文さん)
「周りと違うとヤバーとか、自分て変なのとか、変えなきゃいけないのとか、悩みやすいかしもれないですけどほんとにひとりひとり個性があって当たり前だし、あなたの個性を大事にするっていうことが、本当に大切なんで、忘れないでほしいなって」

講演を聞いた生徒からは…
(中学3年生)
「身の回りの人もいるかもしれないから、それを認めてしっかり相手のことも考えて生活していきたい」
「みんな平等に意見を言い合って、自分らしさを出して、日々生活していくことが大切なんだと思いました。」

誰もが自分らしく生きられる社会を目指して。竹内さんは当事者としての声を伝え続けます。