今月、10月26日は語呂合わせで「デニムの日」です。生地の生産が盛んな岡山県井原市では10月をPR月間として啓発活動を行っていて、世界的なブランド確立をめざしています。

今月(10月)1日、井原市で「井原デニム」をPRする活動が始まりました。

世界中に輸出されジーンズなどに使われている井原の生地ですが、認知度は高くないのが現状。

西陣織や京友禅のように世界に誇れるブランドとして確立したいとしています。

(井原デニム推進委員会 山崎健委員長)
「世界に対してデニムの日本だよっていうことをアピールできるような、誇りになるものだと思っているので、そういうイメージも含めてPRしていけたらいいなと思っています」

井原デニムが世界から高い評価を受ける理由は、長い間培ってきた織りや染色の高度な技術による品質です。

井原地域でのデニム生産量は2019年が約700万㎡。新型コロナによる生産停止などの影響を受け一時は減少したものの、昨年は約650万㎡と持ち直してきています。また、昨今の原材料などの高騰も、品質の高さから販売価格に転嫁出来ていて、ヨーロッパの高級ブランドが導入。円安傾向も後押しし、海外での需要は高まっています。

(日本綿布 川井眞治社長)
「好調だと思います。特に高価格帯のものが多くて、けっこういいんじゃないかと思いますね」

価格の安い海外製の生地が圧倒的なシェアをしめる中、高い技術に裏打ちされた井原デニムブランドの品質の高さを世界に再評価してもらうチャンス。地域産業の挑戦が続きます。