森の芸術祭の開幕が近づく中、参加アーティストのひとり、片桐功敦さんが岡山県津山市で行っている作品制作の様子が報道陣に公開されました。

江戸時代に建てられた趣深い建物の中に麦畑が広がります。

津山市の「城東むかし町家」では、今月(9月)28日に開幕する森の芸術祭に向けて華道家の片桐功敦さんが作品の制作に励んでいます。土間に幅8メートル・高さ4メートルの斜面を設け、津山市の特産品「小麦」で埋めつくす壮大な作品です。

(片桐功敦さん)
「今回のテーマは『風土』。土地が育んできた植物。耕し続けてきた人の歴史。それがここで出会っていく」

津山市内の畑から刈り取った小麦が運び込まれ、今月(9月)15日から作業が進められています。片桐さんは作品を通じて地域の魅力を再発見してほしいと話します。

(片桐功敦さん)
「私たちが提案した津山の面白いところ、美しい場所というのを地元の方が再発見して、それを伝え続けていく。そういう一助になれば」

「城東むかし町家」には片桐さんを含めて3人のアーティストが作品を展示する予定です。