「親だけで育てようと思っても無理 地域でみんなで育てないと」
いま、全国で広がりを見せるこども食堂。こども食堂を支える地域ネットワーク団体を支援する「むすびえ」によりますと、現在、日本全国に9000を超える子ども食堂があります。
その目的は、貧困家庭の子どもへの食事の提供から、共働き家庭の子どもの孤食の解消、地域交流の場づくりなどさまざまです。アルモニアが目指すのは、「近所のたまり場」的な存在です。

子どもたちは、自分で食べられる分だけよそいます。こちらのこども食堂には、多い時には15人ほどが訪れます。
「おいしい・・・」
「(ここは)色んな人が触れ合える場所」

自分たちが食べたあとは、自分たちで片付ける。生活の中でのルールをこの場所で身につける子どももいるといいます。
「子どもって親だけで育てようと思っても無理無理。地域でみんなで育てないと」

食べたあとは店にあるゲームをしたり、絵を描いたりと自由な時間を過ごす子どもたち。最近は子どもだけでなく大人たちも集まり、井戸端会議の場にもなっています。
「学年とか性別とかも全然関係なくこうやって来て、いいのかなと思います」
「気晴らしになります。家でテレビ見るよりはこっちに座っといて色々手伝いできるものはして」
「こういう居場所的な、親もいて、子どももいてみたいな、そういう居場所的なのって、たくさんできたらいいなと思う」

子どもと大人と、そして地域と。街の小さな中南米料理店が、人と人とを繋ぐハーモニーを奏で始めています。