あす(8月6日)に開幕する、夏の甲子園=全国高校野球選手権大会。岡山代表を勝ち取った創志学園の初戦は、大会2日目の第一試合です。3年生、そして長澤宏行監督も最後の夏。。。ナインの思いは一つです。

(創志学園 長澤宏行監督)
「悔しい思いもしているやつもいると思うので、3年生全体が同じ思いでやってほしい」

4年ぶりに甲子園への切符を手にした創志学園です。今や誰もが認める岡山の強豪。創部からわずか12年で甲子園出場は春夏合わせて6回目です。

(長澤宏行 監督)
「やるしかない。全試合投げるつもりでいかないと」

創部当時からチームを指揮する長澤宏行監督は、この夏を最後に引退を決めています。

(長澤宏行 監督)
「毎年、3年生と『最後の夏』だと思ってやっていますから。もう悔いなく思い切りやれと言いたいと思います」

(岡村洸太郎 投手)
「いい花道を作ってあげたいというのもありますし、自分たちも甲子園に出たいので」

想いをひとつに、迎えた岡山大会決勝。最後は岡村投手渾身のストレート!4年ぶりに制した岡山の夏です。

「創志学園に行って甲子園に行く」小学生のときに亡くなった祖父と約束をしていた小松選手です。


(小松龍星 選手)
「おじいちゃんも空から見ていてくれたので、『甲子園行ったぞ』と伝えたいです」

(小松選手の祖母)
「夢を叶えてもらってよかった。『ありがとう』しかないです」

(小松龍星 選手)
「甲子園では笑顔を出して、おじいちゃんに見てもらえたらと思います」

兄と喜びを分かち合う横井主将。甲子園は、7年前の決勝戦で破れた兄との夢でもありました。

(横井選手の兄・横井柾虎さん)
「金色になりました。重いわ」

(横井寿海 主将)
「お兄ちゃんのためにやってきたので、夢が叶って本当に嬉しいです」

たくさんの人の思いを抱え、ナインは練習に励みます。創志の強みは1番から9番までの切れ目ない打線。チーム打率は3割8分7厘と夏の県大会を打ち勝ってきました。

(長澤宏行 監督)
「甲子園でホームランで」


攻撃の要の4番は、金田恭汰選手です。

(金田恭太 選手)
「プレッシャーにせずに、いいものにしながら甲子園で打てるように練習していきたい」
「(ホームラン打ちますか?)打ちます!」

投の主戦は、エース岡村洸太郎投手。武器はMAX145キロのストレートです。夏の県大会を、ほぼ1人で投げ切りました。

(岡村洸太郎 投手)
「1球で負けることもあるので、後悔のないように1球1球気持ちを入れて投げていきたい」

仲間と監督と。日本で一番長い夏を目指して。


(横井寿海 主将)
「最後の夏、『監督さんを日本一の監督にしたい』と思っているので、そこに向かって一戦必勝で頑張っていきます」

創志学園はあさって(7日)の第一試合で、青森の八戸学院光星と対戦します。