今年、パリオリンピック出場を目指す熊本市出身の20歳が、大きな期待を背負い勝負の年を迎えました。
1月8日、熊本市で開かれた「はたちの記念式典」。
ピンクの晴れ着姿で会場にやってきたのは、新体操団体日本代表(通称フェアリージャパン)の稲木李菜子(いなき りなこ)選手です。

「良かったーめっちゃ遅かった」
友人との再会を喜ぶ彼女ですが、今年は勝負の年を迎えています。

フェアリージャパンは去年の世界選手権でパリオリンピックの出場権を逃し、今年5月の大陸別予選に全てをかけています。
新体操日本代表 稲木李菜子選手「自分たちがやるべきことをするしかないと思っている」

現在は東京で活動する稲木選手。今回の帰省に合わせ6歳から所属している熊本市の新体操クラブに顔を出しました。
当時、稲木選手を指導したクラブのコーチは成長を感じています。

稲木選手の恩師 平﨑寛子さん「責任感を背負って毎日頑張っていることでかっこよくなった。凛とした表情や姿勢が感じられます」
身長160センチと選手としては小柄な稲木選手ですが、卓越した技術を身につけ中学生の時に代表入り。

東京オリンピックでは控えとして仲間の演技を見守ることしか出来ませんでしたがあれから3年が経ち、今や代表の主力になりました。
そして、今パリオリンピックの出場権獲得を目指しさらに磨きをかけています。
新体操日本代表 稲木李菜子選手「技という面ではなくて表現の部分に力を入れて練習しています。他の人よりも思っているより大きく動かないと見えない」

平崎さんは稲木選手の活躍が熊本で新体操に打ち込む子どもたちの大きな励みになると話します。
稲木選手の恩師 平崎寛子さん「『やってみたらできるんじゃない?』という夢と希望と憧れを持たせてくれる存在かな」
クラブの子どもたち「憧れ。李菜子ちゃんいつも笑顔でかわいい」

稲木選手は故郷熊本の期待を背負い今年にかけます。
新体操日本代表 稲木李菜子選手「今年の一番の目標であるオリンピック出場権獲得に向けて苦しいこともたくさんあると思うけどやるしかないという気持ち」













