熊本県山都町にある矢部(やべ)中学校。この中学校のすぐ近くには、九州の中南部を東西に横断し、九州自動車道と東九州自動車道を接続する『九州中央自動車道』の建設が進んでいます。

その開通前の『九州中央自動車道』の現場を中学生が見学しました。

矢部中学校の全校生徒180人が集まって話を聞いていたのは…

熊本河川国道事務所 三嶋浩二 建設監督官「九州中央道については来年2月開通する予定で、残りの工事を頑張っている所です」

嘉島町の『嘉島ジャンクション』から宮崎県の『延岡ジャンクション』までを結ぶ計画の『九州中央自動車道』。

すでに嘉島から『山都中島西(やまとなかしまにし)インターチェンジ』までは開通していますが、きょう(11月15日)は、来年2月11日に開通予定の『山都中島西インターチェンジ』からさらに10.4キロ進んだ『山都通潤橋インターチェンジ』までの道路が生徒たちにお披露目されました。

田名網アナ「私が歩いているのは、九州中央自動車道です。『山都中島西インターチェンジ』から『山都通潤橋インターチェンジ』間、来年2月に開通します」

身近な道路に興味を持ってもらいたいと工事関係者が開いたこの見学会。

九州中央自動車道は中学校のすぐ近くを通る事もあり、工事を身近に感じてきた生徒たちは興味津々です。

生徒「広くて凄いなと思いました。嘉島に行きたい。食べたい物とかお店とかに行ってみたい」

生徒「楽しみです。(開通したら)県外に行きたいです」

今後は、『山都通潤橋インターチェンジ』から宮崎の高千穂までの工事に取り組み、『嘉島ジャンクション』と『延岡ジャンクション』を結ぶ九州の中央を横断する道路の完成を目指します。

三嶋 建設監督官「この高速道路については、皆さんの世代が中心となって建設が続いていきます。1人でも多くの方が建設業に興味を持っていただけるように、情報をお伝えしていきたい」

Q.『九州中央自動車道』どんな効果が?

まずは、災害時に活用できます。熊本市に向かう際に通っていた国道445号は災害により過去10年で13回の全面通行止め。これが新たな交通ネットワークが出来ることになります。

さらに、国宝・通潤橋へのアクセスも便利になります。

ちなみに小池高山インターチェンジの手前からは、無料なんです。

「インターチェンジ(IC)」「ジャンクション(JCT)」の違い

インターチェンジ(IC)とは、立体交差する道路相互間、または近接する道路相互間を連絡路によって立体的に接続する施設。一般的に本線車線と変速車線および連絡路から構成され、有料道路の場合には必要により料金所が併設されます。

ジャンクション(JCT)は、高速道路相互を直接接続するインターチェンジのことを通常のインターチェンジの概念(一般道路との出入を目的とし、料金徴収施設が併設されている)と区別するため、用いられている用語です。

〔出典:第3版 道路用語辞典 (社)日本道路協会)〕

国土交通省のホームページより