■ 絶滅の危機にある特別天然記念物

絶滅が危惧されている国の特別天然記念物、ニホンカモシカの赤ちゃんです。
子どもの個体が捕獲されるのは珍しい、とのこと。

目がかわいい…


これは今月 16日に熊本県高森町の山中で撮影されたもので、シカを捕獲するための罠にこのニホンカモシカが誤ってかかっていたそうです。

高森町の有害鳥獣捕獲隊のメンバーである野口さんがすぐに町の教育委員会へ連絡し、職員たちと記録の写真をとって逃がしたということです。

発見した野口さん


高森町 有害鳥獣捕獲隊 野口さん
「たぬきかなと最初は思ったが、耳が黒いのでカモシカの赤ちゃんだと思って珍しいから町に連絡した。めちゃくちゃかわいい、ぬいぐるみみたい」

森に放たれる際の様子 どうか親に会えますように


高森町では赤ちゃんの写真を記録として残したのは初めてとのことです。

■ もしニホンカモシカを見かけたら

ニホンカモシカは中国地方を除いた本州、四国、九州に生息する日本固有の種で国の特別天然記念物です。天然記念物の中で特に価値が高いため、特別天然記念物に指定されています。

性格は比較的大人しく、自ら人や他の動物を襲うことはありません。カモシカの体重は成獣でおよそ30~40kgであり、ニホンジカよりやや小型です。熊本県内のカモシカは黒色や灰色が多く、茶色のニホンジカとは異なります。オス・メスともに12~15cmの枝分かれしない角を有しています。

カモシカを目撃した場合は、目撃した地域の市町村教育委員会へ連絡してほしいとのことです。また発見したカモシカに問題がある場合(ケガや病気をしている、罠にかかっているなど)は、緊急で熊本県文化課への連絡でも構わないとのことです。