2020年の7月豪雨について九州大学などの研究グループは、豪雨をもたらした水蒸気の起源を明らかにしました。

九州大学や熊本大学などの研究グループは、2020年7月、県内に豪雨をもたらした「線状降水帯」の発生の引き金となった「多量の水蒸気」がどこから来たのかを解明しようと、降水の同位体比から水蒸気の起源を調べる新たなアプローチの研究を行いました。

この結果、7月豪雨のとき県南部で線状降水帯を形成した水蒸気は、「アジア大陸などアジアモンスーン起源」が57%と最も多く、「太平洋高気圧を起源」とする水蒸気は32%、「東シナ海など日本近海」は10%未満だったことが分かりました。

このことから研究グループは、線状降水帯の発生を予測するためには日本近海だけではなく、長距離にわたって運ばれる水蒸気の量を正確に把握することが重要だとしています。