3月13日からマスクの着用が「個人の判断に委ね」られます。そのような中、この数年当たり前だった光景はどう変わるのでしょうか?

3月2日のお昼時。熊本市中心部の飲食店では、職場の同僚や友人とランチを楽しむ人たちの姿が見られました。

そのテーブルにはすでにパーティションがありません。

トラットリア ココ 牧英彦 オーナー「お客様にとって邪魔になっているなと思って取りました」

もはや飲食店では、当たり前となっていたパーティション。

しかし、熊本県は2023年1月に飲食店の感染対策を巡る認証制度の基準を見直し「少人数の家族」に加え「日常的に接している少人数の知人」とのテーブルでもパーティションは不要としました。これを受けて、この店では2週間前に撤去したということです。

来店者「話が聞こえないんですよ。表情は見えたとしてもなんか壁がある感じで。
やっぱり(パーティションは)ない方がいいです。自然体で食事がしたいです」

当時、数万円をかけて設置した16枚のパーティションも、今は1枚を除いて倉庫の中です。

牧オーナー「使わなくていいお金だったなと思いますけれど、誰が悪いっていうことでもなかったので、それはしょうがないかなと思います」

使わなくなったパーティションを持つオーナー

食事客からは、3月13日からの「マスク着用緩和」を歓迎する声も聞かれました。

来店者「よかったな~やっと」

来店者「会話ができるって聞いただけで食事も一段とおいしく感じるし、また外で友達と外食してみたいなと前向きな気持ちにどんどんなってきます」

では店のスタッフは?

牧オーナー「お客様と接するホールのスタッフに対してはマスク着用させようと思います」

一方で…

沖村考祐 アナウンサー「こちらの店舗ではテーブルの上、まだパーティションを残しています」

オーデン 村山二郎 オーナー「安心感のためにパーティションを置いて区切ってやっていこうかなと」


この店では今後もしばらくパーティションを置き続けるとのこと。

ではマスクの着用は?

村山オーナー「実際、個人の判断でみなさんマスクをつけて来られていると思うので、今後も変わらず、お客様の判断でのマスク着用に対応したい」

ただ、この店でもスタッフのマスク着用は継続する考えです。

これからは歓送迎会の季節。さらに来週にはWBC=ワールド・ベースボール・クラシックも控え、多くの客の来店を見込んでいます。

村山オーナー「13日を境にマスクを外して来られる方も増えてくるかなと思いますので、その時にはあまり大騒ぎにならないようにしようと思っています」