地震の1年前に「着工延期」
熊本地震の前に示された完成予想図では、熊本市民病院は当初、現地で建て替えられる予定でした。
熊本市大西一史市長「今、着工GO!に関しては病院経営が破綻してしまう恐れがあるので一旦延期する」
建設費が当初予定の133億円を大幅に上回る209億円となったため、熊本地震の1年前に着工を延期したのです。
病院の現地建て替えに向けて、奔走していたのが当時の院長で、現在は顧問の髙田明医師(71)でした。
地震当時の熊本市民病院 院長 髙田明医師「建て替えを計画している最中に大きな地震が起きたのは非常に痛恨だった」
2度の大きな揺れで、壁や柱に亀裂が入り、医療に必要な水を貯めていた受水槽も壊れ、病院としての機能を失いました。
現存病棟が倒壊する恐れも出たため、当時の髙田院長は本震発生4時間半後の午前6時、入院患者全員の転院、退院を決断をします。
当時の熊本市民病院 院長 髙田明医師「苦渋の決断だったし、こういう災害の時に一番必要な医療を提供しないといけないのに、自分たちがそれができないというのは非常に辛い思いだった」
病院が機能停止に陥り、患者たちは行き場を失いました。
熊本市民病院の建て替えを先送りした熊本市の大西一史市長(58)は…












