浮き彫りになった「戦力格差」の課題

一方で、全ての学校がこの恩恵を享受できているわけではありません。今大会、一度でもDHを採用したチームは50校中26校と、約半数に留まりました 。

ベスト4進出校は全試合でDHを採用 。ベスト8以上のチームで、一度も起用しなかったチームはゼロでした 。

部員が充実している強豪校が選手層の厚さを活かす一方、控え選手が足りず「10人目の選手」を起用できない学校があるのも事実です。

導入前の懸念であった「学校間の戦力格差」が、如実に表れた形となりました 。

「選手の出場機会増加」と「投手の けが予防」。この2つにおいて、DH制は確かな成果を上げているようです 。東海・九学の両監督は「気温が上がる夏こそ、投手の負担軽減のためにDH制は不可欠」と口を揃えます 。

1世紀以上の歴史を持つ高校野球。

新たなルールの導入は、勝利至上主義を超えた「選手を守るための改革」となるのか。待ち構える夏、酷暑の中での戦い方が、その試金石となりそうです。