病院だけに身元を明かす「内密出産」を議論する自民党のプロジェクトチームが、熊本市の慈恵病院を視察しました。

慈恵病院を訪れたのは、自民党の「孤独・孤立対策特命委員会」のメンバー、松野博一・坂本哲志・阿部俊子衆議院議員です。

この委員会は、去年12月に松野博一議員を座長とするプロジェクトチームを設けて、内密出産に関する課題の整理などを進めています。

内密出産などへ独自に取り組む慈恵病院を、自民党が‟公式に”視察するのは初めてです。

議員たちは、まず慈恵病院が運営する、親が育てられない赤ちゃんを匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご」、いわゆる「赤ちゃんポスト」の扉の前を訪れました。

慈恵病院の説明「ここまで来られるということは、自分では育てられないけれども、赤ちゃんの命を助けたいという思いで来ていると思う」

説明を受けながら、涙をぬぐう議員の姿もありました。

また、赤ちゃんの人形を使い、預け入れも体験しました。

その後、相談室や分娩室なども視察し、内密出産の現状などを学びました。

慈恵病院 蓮田健 院長「自民党の中で、あまり認識されていなかったのが内密出産であり、赤ちゃんポスト。今回、公式に来てもらったことで、今後、何らかの動きがあるかもしれない」

慈恵病院によりますと、2021年12月に内密出産を始めてから、延べ69人の妊婦を受け入れています。

その一方で、国として内密出産の定義やルールがないことから、慈恵病院側は「法制化が必要」と改めて強く求めました。