口座から引き出され不明になった金額は、2億3000万円以上にのぼるということです。

熊本市にある開新高校を運営する学校法人・開新学園は、去年、経理を担当していた50代の女性職員が、教職員の退職積立金や学校の運営費などを着服していたと発表しました。

この件を調査した、弁護士や税理士による第三者委員会によりますと、職員は少なくとも2008年から去年までの間に、学校の預金口座からあわせて82回、不正に約3億8700万円を引き出していたということです。

一方で、管理する別の複数の口座から約1億4840万円を振り込んでいて、その差額にあたる不明となった額は、約2億3860万円にのぼるとしています。

第三者委員会の聞き取りに職員は「数年前に亡くなった学園の前理事長の指示で引き出し、現金は全て前理事長とその関係者に渡した」と、話したということですが、第三者委員会は、この主張に関する証拠は確認できなかったとしています。

学園は、口座管理を20年以上、実質的に職員1人に任せていたということで、第三者委員会は「経理業務が集中していたことが問題だった」と指摘しました。

第三者委員会から報告を受けた学園側は、刑事告訴や損害賠償の請求などを検討しているということです。

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