福岡高等裁判所は、酒を飲んだ状態で車を運転し、歩道にいた女性をはねて死亡させた罪に問われている男の控訴を棄却しました。

元ホストの松本岳被告（25）は去年6月、熊本市中央区細工町で酒を飲んだ状態で車を70キロほどの速度で逆走し、熊本市職員の横田千尋さんをはねて死亡させた罪などに問われています。

熊本地裁は今年5月、検察の求刑通り懲役12年の判決を言い渡していました。

福岡高裁は今日（22日）の判決で改めて危険運転の成立を認め、松本被告の控訴を棄却しました。

今日は亡くなった横田千尋さんの父・邦祐さんや母・章子さんたちが福岡高裁を訪れていて、邦祐さんは「今回の判決で一区切りをつけ、前を向いてこれからもさまざまな感情と向き合いながら千尋の分まで生きていこうと思います」とコメントしました。

一方、松本被告の弁護人によると、松本被告は上告について「（弁護人と）相談したい」と話しているということです。