年末を迎えても物価やコメの価格高騰は続きます。その影響は、地域の食堂や学生たちの生活も直撃しています。
値上げしても「不満はない」
熊本市中央区にある龍神橋食堂。
今年で57年目を迎える大衆食堂を切り盛りするのは、西村美保子さんです。
食堂の定食はメインの料理に味噌汁、冷奴、そしてもちろん、茶碗に盛られた白いご飯がついています。

龍神橋食堂 西村美保子さん(77)「昔からの大衆食堂だから、飯は多めに。もうちょっと入れてあげたいけどね、食べられない人もいるから」
しかし今年、コメ価格が記録的な高値水準に達しました。野菜などの価格が高騰した時は、どうにか値段を据え置いてきましたが…。
龍神橋食堂 西村美保子さん(77)「(客は)1000円以上になったら毎日食べると経済的にきついと言っていたけど、コメの値段が上がってからはどうしようもなくて」

去年まで950円だった焼肉定食は、今年に入って1000円に。さらに8月には1100円へと再び値上げせざるを得なかったといいます。
しかし客は、値上げに不満はないと話します。
客「美味しいからどんどん上げてくださいって感じ。量もあるから。体がでかい人には良い量が出てくるので満足して帰れる」
西村さんは「少しでも安く美味しく食べてもらいたい」と、料理に丹精を込めます。

龍神橋食堂 西村美保子さん(77)「とにかく手作り。労力はかかるけどその方が安くおいしくなる」









