不動の四番 バットを振る理由

チームの不動の四番は松山佳暉選手です。松山選手は去年7月に突然、24歳の弟を亡くしました。

松山佳暉選手「てんかんで弟が亡くなるなんて思ってもいなかったので、何が起こったのか自分の中で整理がつかなかった」
松山選手が野球を続ける理由は「家族のため」です。
松山佳暉選手「両親が自分が見てわかるくらい元気がなかったので、両親を元気づけるような良い姿を見せられたらなと思って」
去年までの3シーズンでわずか3本だったホームランが、今シーズンは10本に。打点王のタイトルも獲得しました。
松山選手は、この活躍は弟のおかげだといいます。

松山佳暉選手「今日はトレーニングしたくないなとか、いつもやっていることがしんどいなと思うこともあるけど、ここで妥協したらだめだ、もう一回頑張ろうと弟が自分を奮い立たせてくれる」
いつも弟の存在をそばに感じています。
松山佳暉選手「試合の前とか気合を入れるタイミングで、見とってくれな、打たせてくれと話す」

優勝が決まった試合でもホームランを放った松山選手。ベースを回りながら、球場に駆けつけた両親や、空から見守る弟にその姿を見せつけたといいます。
松山佳暉選手「家族が一番のファンのように応援してくれているのでもっと活躍している姿を見せたい」
家族にもっと良い姿を
そのひと振りでチームを日本一に導きます。