熊本県菊陽町は、九州大学などと連携して「スポーツ観戦が腸に与える影響を調べる」実証実験をスタートしました。
この実証実験は菊陽町と九州大学都市研究センター、三井不動産が共同で行うものです。
40代から70代の町民、約20人が実験に参加し、今日(9月3日)は説明会がありました。
このうち10人が、来週、高校野球の県大会を定期的に観戦し、観戦前後や、観戦した人と観戦していない人の便と比べることで、腸内環境と心理状態の変化を調べるということです。
九州大学都市研究センター 馬奈木俊介センター長「多くの人にとってスポーツは『やる対象』ではなく、『見る対象』のため、見ることで盛り上がって腸内細菌が改善したかどうかを知りたいというのが我々の今回の実験」
菊陽町は、来春に西日本最大級のアーバンスポーツパークを開業させたり、老朽化し別の場所での新設が検討されている県営球場の誘致にも力を入れたりしていて、今回の研究は、スポーツ施設の潜在的な健康増進機能を科学的に検証することを目的としています。
九州大学によりますと「スポーツ観戦が脳に与える影響などの研究はこれまでにあったものの、腸内環境に与える調査は世界で初めて」ということで、実験結果を論文にまとめる方針です。