この夏、中学硬式野球の日本代表に熊本県内から4人が選ばれました。そのうちの2人。世代トップレベルのバッティングを作り上げたルーツに迫ります。

宇土市立鶴城中学3年の中島辰徳選手(14)は15歳以下の侍ジャパンに選ばれ、8月のアジア選手権では17打数9安打(.529)でベストナインに選出された逸材です。

トップチームの監督も務める井端弘和監督からも打力の高さを絶賛されたといいます。

鶴城中学3年 中島辰徳選手「お前のバッティングは凄いから、もっとそのバッティングを磨けと言われました。嬉しかったです」

そんな中島選手のバッティングのルーツは、様々な趣味や習い事にあります。

1つ目は「乗馬」です。

中島辰徳選手「馬を飼っていた。馬に乗ることで体幹も鍛えられるのでバッティングに繋がっていると思います」

2つ目は特技の「ボウリング」です。

ベストスコアは「224」で、1日に30ゲーム以上投げることもあるといいます。

中島辰徳選手「ボウリングは集中力がいる 野球も集中力がいるので」

そして3つ目は・・・

中島辰徳選手「小さいころ相撲をやっていたので、その相撲のおかげで下半身が大きくなって打球を飛ばせるようになったと思っています」

小学1年生から始めた相撲では、3年生の時に世界大会ベスト8という結果も残しました。

中島辰徳選手「相撲は、はっけよい のこった で決まるので、一瞬のスピードとか気迫が凄いのでそこが魅力」
――相撲の道に行こうかなと思ったことは?
中島辰徳選手「少し相撲への気持ちもあったんですけど、甲子園を見て憧れたので」

小学4年生で野球を始めた中島選手は、乗馬や相撲で身に着けた身体能力や勝負強さで、すぐに頭角を現しましたが、順風満帆でもありませんでした。

中島辰徳選手「6年生の頃にホークスジュニアに落ちちゃってすごく悔しい思いをして・・・」

世代トップレベルの小学生が集まるプロ野球・福岡ソフトバンクホークスのジュニアチームのセレクションで落選。ただ、そこで芽生えたのは、挫折感ではなく闘争心でした。

中島辰徳選手「ホークスジュニアの子たちには負けたくないという気持ちは誰よりもあったので中学で侍ジャパンに入るという
目標に向けて必死に練習しました」

悔しさをバネに大きく成長し九州唯一の侍ジャパン入りを果たした中島選手。大きな目標があります。

鶴城中学3年 中島辰徳選手「高校1年生からレギュラーをとって、甲子園で春夏連覇を達成して 大谷翔平選手を超えられるような選手になれるように頑張りたいです」