記録的な大雨の被害が徐々に明らかになってきています。

熊本市南区 浜戸川で高齢男性の遺体

熊本市南区で高齢の男性とみられる遺体が見つかりました。警察は安否不明の男性とみて、身元の特定を進めています。

今日(13日)午前10時20分ごろ、熊本市南区城南町を流れる浜戸川で高齢男性とみられる遺体が見つかり、約30分後に川から引き上げられました。

この辺りではおととい(11日)から近くに住む長田修(ながた・おさむ)さん(74)の安否がわからなくなっていて、警察と消防が行方を探していました。

長田修さん

遺体が見つかった場所から約2キロ上流の橋付近では長田さんのバイクが見つかっています。

記者「長田さんの家族によりますと、当時長田さんはこの橋をバイクを押して歩いていたとみられ、この付近で水に足元をすくわれ、下まで流されたということです。その痕跡でしょうか、地面にはバイクによってついたとみられる傷が残っています。その後下まで流されたバイクと長田さんですが、バイクだけがガードレールに引っかかっていたということです」

長田さんは、おととい午前5時ごろに家を出て、新聞配達に向かっていました。

警察は発見された遺体が長田さんとみて身元の特定を進めています。

熊本県甲佐町の土砂崩れ

また、おととい(11日)、甲佐町では塗装業の増田佳明(ますだ・よしあき)さん(57)が土砂にのみこまれ、亡くなりました。

増田さんの妻・安理沙さんは今日(13日)RKKの取材に「みんなから愛された人だった。悔しくて仕方ないが、佳明さんが繋いでくれた たくさんの縁に支えてもらいながら、頑張っていく」と語りました。

妻・安理沙さんと子どもが乗っていた車

増田さんは当時、安理沙さんや2人の子どもを車で避難させたあと、「近所に迷惑にならないように」と水に浮いた塗装缶を片付け、家族の様子を見に来た4分後に土砂崩れに巻き込まれたということです。