これから台風などが心配になる季節です。もし運転中の車が水に沈みかけたらどうすれば良いのか。熊本市で体験会が開かれました。
ロードサービスのJAF熊本支部によりますと、2020年7月豪雨では、7月の1か月間で、冠水場所での車の救援要請は熊本県内で507件に上りました。

そのため台風シーズンを迎える前に対策を知ってもらおうと、JAFが報道機関向けに体験会を開きました。
車が冠水場所に突っ込んだ時の疑似体験では…。

記者「60cmまで車が水没した時、ドアはどれほど開きづらいのでしょうか。車に乗ってドアを開けてみます。全然開かないです。押しても戻される感覚です」
成人男性でも、水圧がかかると車のドアは開けにくくなります。JAFは『レスキューハンマー』の常備を勧めています。
JAF熊本支部推進課 八尋辰徳課長「窓の角を狙って叩くと比較的割れやすい」

他にも、車が完全に水没するまでの様子をVRで目の当たりにすることもできました。これらは今後、熊本県内で開く一般向けの防災イベントなどでも体験できるということです。

(スタジオ解説)運転中に道路の先に水が溜まっていると、通れるか迷うことがありますが、JAFによりますと、30cmほど冠水していると、車内に浸水してエンジンも水を吸って故障する恐れがあるそうです。
そのため、
・不要不急の外出をやめることや
・冠水している道路を避けること
などを呼びかけています。