「家庭教師のトライ」を運営するトライグループが、教材に「水俣病は遺伝する」との誤った情報を記載して配信した問題で、トライグループが水俣病の患者・被害者団体側に謝罪文を送りました。
この問題は、トライグループが、水俣病について記載した中学生向けのオンライン教材で「水俣病は遺伝する」などと誤った情報を配信していたものです。

患者・被害者団体によりますと、6月4日に届いた謝罪文は、物部晃之(ものべ てるゆき)社長名で「水俣病に関する差別や偏見の撲滅に向けた活動を踏みにじることになり、深くお詫びします」などと記したうえで、水俣市で直接謝罪する意向も示しています。
一方、6日に開会した6月定例県議会でも、木村知事がこの問題に言及しました。
木村知事は、トライグループだけでなく県内の宇城市でも誤った情報を発信していたことを踏まえ、「来年(2026年)の水俣病公式確認70年に向けて啓発事業のさらなる強化などに取り組み、水俣病についての正しい理解の促進に努める」と力を込めました。

6月定例県議会には、総額約82億円の一般会計補正予算案などが提出されています。