「川辺川に建設が予定されている流水型ダムの影響で漁業被害の可能性がある」として、地元のアユ漁師などが熊本県に対し、事業認定しないよう意見書を提出しました。
6月4日、熊本県に意見書を提出したのは、人吉市や相良村(さがらむら)でアユ漁に関わる二つの団体です。
川辺川・球磨川を守る漁民有志の会 吉村勝徳代表「環境に影響を与えないダムなんて、絶対にあり得ないということを、ここで断言させてもらいます」

川辺川ダムは、2020年7月の豪雨で氾濫した球磨川流域の治水策として国が建設を予定していて、5月には土地収用法に基づく事業認定を国土交通大臣に申請していました。
これに対し、二つの団体はダム建設でアユの生態系への影響が懸念されることから事業認定しないよう県に要望しました。

さらに、国土交通省へは「環境への影響を懸念する声に十分な回答がなかった」として、意見を聞く場である公聴会の開催を求めています。