鎌倉時代からおよそ700年に渡って熊本県の人吉球磨地方を治めた相良(さがら)家の当主が交代しました。
就任報告会は4月16日、人吉市にある相良家の菩提寺「願成寺(ガンジョウジ)」で行われました。

相良家第四十代当主は、東京都に住む相良綾乃(さがらあやの)さんです。

先代は綾乃さんの父親で茨城県在住の相良知重(さがらともしげ)さん。先代と当代が揃って出席しました。
第四十代相良家当主 相良綾乃さん「四十代当主を引き受けた相良綾乃と申します。どうぞよろしくお引き回しのほど宜しくお願いいたします。」

報告会では、承継の証として先代・知重さんから当代・綾乃さんに、相良家に代々伝わるという「脇差一振り」が手渡されました。

相良家の当主引継ぎ式が行われたのは約100年ぶりで、女性当主の誕生は初めてのことだということです。

第四十代相良家当主となった綾乃さんは「重責ではあるが、機会があれば行事に参加するなど、地元の役に立ちたい」と話しています。