熊本県阿蘇市で「阿蘇の司ビラパークホテル」を運営していた会社が、裁判所から特別清算の開始命令を受けました。
民間の信用調査会社「帝国データバンク」熊本支店によりますと、3月27日に熊本地裁から特別清算の開始命令を受けたのは、株式会社「AT清算会社」です。
この会社の前身の株式会社「阿蘇の司」は、1983年から「阿蘇の司ビラパークホテル」を運営。団体旅行や修学旅行の受け入れなどで、2008年7月期には年間約13億円を売り上げていました。
しかし、阿蘇中岳の噴火といった自然災害やその風評被害で集客が安定せず、2016年の熊本地震では建物に被害を受けたうえ、予約のキャンセルが相次いで業績が悪化しました。
その後、復興が進み、阿蘇地区への観光客が回復して業績改善の兆しが見えましたが、新型コロナの影響で再び業績が悪化。
金融機関から一定の支援を受けて事業の再建をはかりましたが、計画通りには進まず、2024年3月に「阿蘇の司」から「AT清算会社」に商号を変更したうえで会社を分割し、AT清算会社は7月に株主総会の決議で解散していました。
負債額は推定27億円で、金融機関からの借り入れが大半だということです。
「阿蘇の司ビラパークホテル」は2024年3月、別会社の「マイステイズ・ホテル・マネジメント」が従業員などを引き継いで管理運営にあたり、「亀の井ホテル阿蘇パークリゾート」として営業を続けています。









