平成30年(2018)3月、奥球磨の里・湯前町(ゆのまえまち)を上空から撮影しました。奥球磨とは球磨盆地の最も東側、宮崎県との県境に位置する多良木(たらぎ)、湯前、水上(みずかみ)の3町村を指し、球磨盆地の奥座敷とも呼ばれます。当時ニュースはこう伝えています。

「くま川鉄道は人吉駅から球磨盆地を東へ、その名の通り球磨川を遡りながら進む全長24.9kmの路線です。

その終点「湯前駅」のすぐそばに 造り酒屋「豊永酒造(とよながしゅぞう)」はあります。石造りの蔵から真っ白い湯気が立ちこめると、あたり一面米の甘い香りで満たされます。

昔ながらの製法でつくられる球磨焼酎は、米のうまみを味わうお酒です。

国の重要文化財「城泉寺阿弥陀堂(じょうせんじあみだどう)」です。鎌倉時代の初めに建てられ県内最古の木造建築と言われています。

お堂の中では 阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩(せいしぼさつ)の三尊像が古里を静かに見守っています。こちらも国の重要文化財に指定されています。

幸野溝(こうのみぞ)は湯前町からあさぎり町までのおよそ15kmにわたって球磨川の水を運ぶ用水路。江戸の時代から、今も変わらず球磨盆地の田畑を潤しています。今 桜咲き誇る奥球磨の里は、これから彩り豊かな季節を迎えます。」