熊本県は、有事の際に沖縄県から避難住民を受け入れるための計画案を公表しました。
国は現在、台湾有事などの非常事態を念頭に、沖縄県先島諸島の住民を避難させる計画の策定を進めていて、きょう(13日)明らかになった熊本県の計画案には、約1か月間の避難住民の受け入れについて記されています。

計画案によりますと、県内では沖縄県宮古島市の一部と多良間村(たらまそん)の住民、約1万2800人を熊本市・八代市・山鹿市・阿蘇市・大津町のホテルや旅館で受け入れることを想定。避難者は、鹿児島空港から貸し切りバスで移動し、5つの市と町に設置された連絡所で受付をした後、宿泊先に入る計画です。
宿泊や食事、生活必需品にかかる費用は、全て国庫でまかなわれます。

この計画案について委員からは「受け入れ先では不安の声もある。住民への説明は丁寧に行って欲しい」という意見も出ました。国は九州・山口各県の計画を取りまとめ、3月末に公表する予定です。