2月18日、熊本市議会の委員会で、熊本市電の安全運行への姿勢を厳しく指摘する声が相次ぎました。
市電では去年(2024年)の大晦日、熊本城・市役所前電停の近くで車両が脱線し、その後もレール幅の広がりが確認されました。
これを受け市交通局は、2月の補正予算案に補修工事費として約1989万円などを計上しています。

委員からは耐用年数の30年を超えたレールの整備を急ぐよう求める声が相次ぎ、議論は2時間半を超えました。
上野美恵子 委員「決めた計画・耐用年数は一定の基準として基本的に守る」
落水清弘 委員「今回の件は組織人災。きちんと整備をしておけば起きなかったことじゃないですか」
市交通局 井芹和哉 交通事業管理者「経営健全化の中で『どうせこれを言ってもだめだろ』『きょう、あす壊れるわけではないよね』『ここは来年に回そう』という考えが交通局にこれまであった」
一方で市は市電の安全確保を優先するため、去年9月に可決された延伸に必要な経費約4億2000万円については取り下げる議案を、今回の市議会に提出しています。










