熊本県人吉市の市街地に野生のシカが現れ、カメラがその姿をとらえました。


車がノロノロ運転・・避けようとしたのは立派なツノを生やしたシカです。
ここは人吉城址のすぐ近く、街の中心部です。


車道を縦横無尽に走り回るシカにバスも危うくぶつかりそう。
そしてシカは、橋の欄干を超えると球磨川へダイブしました!

この映像をシカの生態に詳しい専門家にみてもらうと…


森林総合研究所 森林動物研究グループ  鈴木 圭さん
「ツノが大きいので大人のオスジカですね。ちょっと怖がって、最初、車に驚いていたのと街中なので見慣れないものがあったかもしれないですね」


鈴木さんによりますと、3歳を超えるオスのシカのようです。
なぜ、人が多い街中までやってきたのでしょうか?
先週の台風で山が荒れているのかと思いきや…


鈴木さん
「台風の影響でエサがないとかそういったことが起こっているとは思えないので」「食べ物を探して迷ったというよりはなんかウロウロしていたと思う」

専門家は、川沿いの緑地などを伝って街中に入ってきたとみています。


鈴木さん
「繁殖期になると割とアクティブになるのでウロウロし始めるかもしれない。その可能性はあるかもしれませんが確実にそれかどうかはわからない」

器用に泳いで、川を渡った鹿は山の中に姿を消しました。


もし街中でシカを見つけた場合、ツノなどでケガをすることもあるので役場などに連絡をして欲しいと鈴木さんは話しています