熊本市電で相次ぐ運行トラブルについて検証する委員会が、安全対策をまとめた最終報告案を公表しました。

公表にあたり、案を作成した委員会は今後の熊本市交通局に期待を込めました。

検証委員会 吉田道雄 会長「是非、熊本市電がみんなから評価され、働いている人自身が安心安全に仕事ができる組織になることを期待している」

今年、熊本市電では重大事故やインシデントなどが15件起きていて、熊本市が原因や再発防止策を探るために、今年5月に外部有識者の委員会を設置しました。

12月24日に委員会が公表した報告案では、安全統括管理者や1月に設置される安全対策の専門チームを中心に、運転士の指導・教育を徹底することや、来年度(2025年度)から職員の給与を引き上げ、処遇の改善を図ることなどがまとめられています。

このほか、トラブルが起きたときの心境や職場環境などについて職員から聞きとったアンケート結果もあわせて、1月に大西一史(おおにし かずふみ)市長に報告書を提出する予定です。