熊本県はきょう(12月19日)、インフルエンザの患者数が前の週と比べて約2.6倍に増え、「注意報」レベルに達したと発表しました。

熊本県によりますと、12月9日~15日の1週間に県内79か所の医療機関から報告があったインフルエンザの患者数は1559人でした。

医療機関あたりの患者数は19.73人で、今シーズン初めて「注意報」を出す基準となる「10人」を超えました。

熊本県インフルエンザ 一定点当たりの報告数のグラフ 最新は19.73

前の週(12月1日~8日)に報告があったインフルエンザの患者数は605人だったため、前の週と比べて約2.6倍に増えたことになります。

保健所別で最も多いのは有明保健所で、医療機関あたり57.38人となり、「警報」レベル(30人)に達しています。

次に多いのは菊池保健所(26.63人)で、熊本市保健所(19.68人)、山鹿保健所(17.00人)、八代保健所(13.57人)、宇城保健所(10.00人)と続きます。

今シーズンは全国的に「A型」のインフルエンザウイルスが最も多く検出されています。

県は患者数が急増していることから、「特に高齢者や基礎疾患のある人が重症化するリスクが高まる」として、「20秒以上かけた丁寧な手洗い」や「部屋の換気と保湿」などの感染予防の徹底を呼びかけています。