12月10日、ノルウェーで開かれた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)へのノーベル平和賞授賞式に参列した熊本の高校生が、木村敬知事に帰国報告をしました。
報告をしたのは、平和や核兵器廃絶を発信する「高校生平和大使※」で九州学院高校2年の島津陽奈(しまづ はるな)さん(16)です。

島津さんは広島・長崎の高校生平和大使3人と日本被団協へのノーベル平和賞の授賞式に参列。また現地の高校生と核兵器廃絶に向けた道筋などについて意見を交わしました。
授賞式では、被爆証言を涙ながらに聞く人の姿を見て改めて証言を伝える大切さを再認識したといいます。
木村知事も「この経験を今後の人生に生かしてほしい」とエールを送りました。
来年で原爆投下から80年。被爆者の高齢化が進む中で、若い世代が伝えていく役割の大切さを訴えます。

高校生平和大使 島津陽奈さん「被爆証言を私たちが責任を持って伝えていかなければならないと感じましたし、人ごとではない、いつ使われてもおかしくない状況であるということも伝えていかなければならないと感じました」
※高校生平和大使…全国から選ばれた高校生が、被爆体験の継承や学校の出前授業など通じて、核被害の実相などを伝えることで、核兵器の廃絶などを訴えています。島津さんも小学校の修学旅行で長崎の原爆資料館を訪れたことで、関心を持ち、平和大使として授業などをしています。









