人手不足が課題の熊本市電の運転士について、処遇改善として非正規職員の給与を引き上げる方針が正式に示されました。
熊本市電を巡っては、運転士のほとんどが非正規職員にあたる会計年度任用職員で、退職が相次いだことなどから運転士不足が深刻化しています。

その影響で今年(2024年)6月には減便となり、運転士の確保に向け処遇の改善が急務とされていました。この状況で、熊本市交通局が具体策を打ち出しました。
熊本市交通局 井芹和哉交通事業管理者「給料表の拡充や扶養手当、住居手当の支給についても検討している」
引き上げの時期は未定ですが、正規職員の給与と同等の給与水準に引き上げるということです。
熊本市電は来年4月に上下分離方式を導入し運転士の正規職員化を目指していましたが、インシデントが相次いでいることなどから「安全確保を優先する」とし、導入の延期を発表していました。