11月15日から熊本でも始まった「日本版ライドシェア」。タクシー運転手不足を解消するための一手として「一般のドライバーが、自家用車やタクシー会社の車両を使って有料で人を運ぶ」仕組みで、二種免許がなくてもできるのが大きな特徴です。
熊本県内のタクシー運転手の登録者数は、年々減少しています。コロナ禍前の2019年度は4103人いましたが、2023年度は3520人まで減りました。深刻な人手不足の解消に繋がるのか、運用初日を取材しました。
後半では、そもそも「日本版」の意味とは?そして実際に使う時に気になる「配車の依頼方法」「事故が起きたら」についても紹介します。
ドライバーの『初日』に密着
熊本での初日は活況だったようです。ドライバーの園田謙市(そのだ けんいち)さん(56)は介護事業所を運営する傍ら、短時間勤務が可能なライドシェアの働き方に魅力を感じたといいます。

ライドシェアドライバー 園田謙市さん(56)「福祉タクシーをしようと思って。その練習も兼ねて、勉強という感じ」
「日本版ライドシェア」はドライバーになるのにタクシー運転手に必要な2種免許はいりませんが、タクシー会社と雇用契約を結ぶ必要があります。初日は3人のドライバーが出勤。使うのは、タクシー会社の車両です。
すると、すぐに配車依頼が来ました。

園田さん「乗ったらすぐきたけん」
園田さんは、さっそく依頼場所へと出発しました。