連日熱戦が続くパリ・パラリンピック。車いすテニスで上地結衣(かみじ ゆい)(30)とペアを組む、熊本県菊陽町出身の田中愛美(たなか まなみ)(28)が決勝進出を決め、銀メダル以上を確実にしました。
【車いすテニス】女子ダブルス 準決勝 日本 vs 中国
準決勝では田中が華麗なドロップショットを見せると、上地は強烈なフォアハンド!終始相手を圧倒した田中・上地ペアは、この種目で日本勢初となる決勝進出です。
田中愛美選手「一本一本、自分のできる事をシンプルに考えて、最後まで、勝ちどうこうよりも、そこにフォーカスできたのが良かった」「頑張って金メダルを目指したい」
歩けなくなって11年「挑戦」諦めず

田中選手がテニスを始めたのは、中学生からでした。しかし、高校1年生の時に自宅での転落事故でせき髄を損傷し、自力では歩けない状態に。それでも田中選手はテニスを続けたいと、車いすテニスへの挑戦を決意しました。
田中選手「テニス部の顧問の先生が、『どうせ部活に戻って来るんだったら(テニスを)やる側のプレーヤーとして戻ってきなさい』という風に言ってくれた」

歩けなくなって11年。2024年2月には、パリ大会にかける思いを語っていました。
田中選手「(パリパラリンピックは)メダルを取るという気持ちを強く持っているので、みなさんの前で活躍している姿を見せられたらいいなと思う」
前回の東京大会はシングルス5位、ダブルス9位と、望むような結果ではありませんでした。
しかし、今回のパリ大会ではここまで順調に勝ち上がり、ダブルスで銀メダル以上を確定させた田中選手。日本時間の9月5日午後、決勝戦に臨みます。