氾濫した球磨川 周辺の地区は今…

記者「こちらの地区では以前住宅が広がっていましたが、現在は草が生い茂っていて工事が進められています。水害から4年の長さを感じさせます」

熊本県球磨村渡(くまむら・わたり)にある茶屋地区です。

当時、28世帯84人が生活していたこの地区も壊滅的な被害が出ました。被災した住民の多くはこの場所を離れ、いま残っているのは8世帯11人だけになりました。

自治会の会長を務める木村俊昭(きむら としあき)さんは、地区を出て行った人たちが複雑な思いを抱えていたと話します。

自治会長 木村俊昭さん「辛いですね、代々ずっと(家が)あって、自分の意思ではなく出ていかないと仕方ないという状態で、(茶屋地区に)いたくてもいられないという状態」

地区では現在、川幅を広げる工事が進められていて、住宅が建っていた場所はいずれ川の一部となります。

高齢化が進み、地区の存続が危ぶまれる中、木村さんが求めているのは一刻も早い復旧です。

木村さん「早く1年でも早く、水害前のスタート位置に立てたらいいと思います、それは希望しますね」