水俣病の患者・被害者団体が伊藤環境大臣に苦しい実情を訴える懇談会で、環境省の職員が団体側のマイクの音を絞った問題で、団体側は「許されない行為」と環境大臣に謝罪を求めています。
(記事後半に要望書を全文掲載)
5月1日、水俣病慰霊式の後に、伊藤信太郎環境大臣が患者・被害者団体から話を聞く場として開かれた懇談会での出来事です。

水俣病患者連合 松崎重光 副会長
「私はいつも家内と話していました」
環境省職員
「申し訳ございません 話をまとめて下さい」
発言を続けようとしましたが…マイクから音が出ません。
他の参加者「切られた、スイッチが」

発言時間を過ぎたとして環境省の職員がマイクの音を絞りました。

この対応について伊藤大臣は。
伊藤大臣
「私はマイクを切ったことを認識しておりません」
参加者
「認識できたでしょ?」
「話聞いたと言わないでくださいね。あなた最後まで聞かなかったんだから」

この問題についてきょう(5月7日)午後、林官房長官が言及しました。
林官房長官「(関係者の話を聞く)重要な機会において環境省の対応により、関係者の方々を不快な気持ちにさせてしまったことは適切な対応であったとは言えない」

水俣病の被害者などで作る団体はきょう、環境大臣に謝罪と改めての意見交換の場を求める要望書を郵送しました。









