熊本県の球磨村では、4月から村内3つの小中学校を再編し、小中一貫の義務教育学校が開校するのを前に、3月一杯で役目を終える学校の閉校式が行われました。

渡(わたり)小学校の閉校式は、2020年の7月豪雨で浸水し、校舎が取り壊されたためグラウンドで行われ、在校生48人や関係者およそ300人が出席しました。

式では6年生の中津桃佳(なかつ ももか)さんが「当たり前だった日常の出来事に感謝するようになった。この日、この瞬間を大切な思い出として力強く前進していきます」と述べました。

またきのう(3月3日)は、一勝地(いっしょうち)小学校でも式が行われ、在校生49人が地域の歴史について発表し、郷土芸能の太鼓踊りを披露しました。

小中一貫校の「球磨清流(くませいりゅう)学園」は当面、隣接する現在の一勝地小学校と球磨中学校の校舎で授業を行う予定です。