◆ドローンの特性が実態を解明する

九州大学 内田孝紀教授
「ドローンは、4つのローターの回転数を調整しながら少しずつ角度を変えて留まるんですよね。留まっているということは、それなりにその風を受けて留まっているわけですから、風の強さに変換できるということになります。だからこのドローンを使って風を測れるのではないか、という発想ですよね」

ドローンには風が変化してもその場所に留まろうとする機能があります。内田教授たちは、九州大学にある大型実験施設で、風の強さによってドローンの羽根の回転数と向きがどう変化するか求め、そのデータをもとに風速を逆算する手法を確立しました。さらに内田教授が開発した風を再現できる計算モデルと組み合わせることで風車ウエイクの実態に迫っていくのです。
九州大学 内田孝紀教授研究室
「今この響灘で検証していますが、ここで得られた知見、シミュレーションの方法、条件設定が確立されていくと、別の場所でのシミュレーションの精度も上がっていきます」
◆海外の研究者も注目する「風車ウエイク」

風車ウエイクの問題は、世界的に関心が高まっています。去年12月、九州大学で開かれた洋上風力に関するシンポジウムでも、海外の研究者が言及しました。

スイス連邦工科大学ローザンヌ校フェルナンド教授
「ウエイクは非常に長い距離まで続きます。これは風力発電所にとって非常に重要です。なぜなら周囲に別の風車が設置されるからです」
日本の風力発電の現状と課題については。

モンクトン大学ギャニオン教授
「日本には風力資源があります。しかし、設定した目標を達成するためにはできるだけ早く始める必要があります」







