マリンワールド海の中道(福岡市東区)で飼育されているラッコ「リロ」が30日、16歳の誕生日を迎え、16粒のホタテが入った氷と大好物の貝の盛り合わせがプレゼントされました。訪れた大勢のファンを前に、貝を器用に割って食べる愛嬌のある姿を見せていました。
◆勝敗予想でお馴染み、大きな鼻のリロ

「リロ」は2007年に和歌山県のアドベンチャーワールドで生まれ、4歳の時にマリンワールドにやってきました。大きな鼻が特徴で、まじめで穏やかな性格から多くの来場者に親しまれています。最近はWBCの勝敗予想で活躍。メキシコとの準決勝で侍ジャパンの勝利を的中させました。30日の誕生会では、大勢の“リロファン”が詰めかけ、用意された300枚のポストカードは完売する人気ぶりです。
◆国内飼育のラッコは3頭のみ

日本国内で飼育されているラッコは3頭で、三重県の鳥羽水族館にいるキラとメイ、福岡のマリンワールドで暮らすリロです。そのうちリロが唯一のオスです。ラッコの16歳は、人間の年齢だとおおむね70歳に相当します。
1990年代のピーク時には国内で122頭のラッコが水族館などで暮らしていましたが、ワシントン条約によって国際的な取り引きが規制され2003年に輸入は途絶えました。国内の各施設は繁殖を試みていますが、デリケートな生き物のためうまくいかず、数が減っているということです。







