土地の価格を示す「公示地価」が22日発表され、福岡は「住宅地」や「工業地」で新型コロナ前を上回る上昇率を示しました。全国トップレベルの勢いが続く一方で、注文住宅の着工は減っており、足元では需要が減退している可能性も指摘されています。
◆天神1丁目は1平方メートルで1130万円

国が土地取引の指標を示す「公示地価」。1月1日時点の福岡県の「商業地」で25年連続価格トップとなったのは「福岡市天神1丁目」です。天神地区のオフィスの空室率は高い状態が続いているものの、1平方メートルあたりの価格は去年より30万円アップの1130万円となりました。県内933地点で調査を実施した今年の「公示地価」で福岡県は、「商業地」「工業地」「住宅地」すべての用途で9年連続の上昇となりました。
◆ららぽーと効果で“諸岡”が大きく上昇

「住宅地」の上昇率トップ「博多区諸岡1丁目」は、大型商業施設「ららぽーと福岡」から歩いて10分ほどのエリア。価格は1平方メートルあたり17万9000円と去年より17.8%上がりました。近くに大型商業施設ができたことに加えて、市内中心部に比べるとまだ割安感があることが要因とみられています。県全体の「住宅地」の価格上昇率は4.2%で新型コロナ前の3.5%を0.7ポイント上回りました。







