◆「若い世代に知ってもらいたい」海岸の松の意味
柚原さんたちが「虹の松原」を訪れたのは、植樹したクロマツをどのように守っていけば未来につなぐことができるかを学ぶためです。団体の発起人は、「海岸防災林」の再生には、柚原さんたち若い世代の力が欠かせないと言います。

プロジェクトを発足させた吉田俊通さん「高校3年生だと、震災の記憶がない。『なんでここに松原が必要なの?』『なんで松じゃないといけないの?』。若い世代の人たちにわかってもらうのが一番大事かな」
柚原さんたちが一日がかりで行ったのは、松の生育状況の確認と、林の中の掃除です。ボランティアとして活動する地元の高校生たちと意見交換もしました。
◆若い大学生が感じたこととは
今回の視察で柚原さんたちは、何を学んだのでしょうか?

柚原結女さん「ここは200ヘクタールって言っていたので、それを定期的に清掃するとなるとけっこう人手が必要なんだなと思った」
宮城県の父の実家が被災した宍戸翠月さん「規模の大きい松原を守っていくのは大変だろうな、と思いました」
仙台市出身の山崎琳菜さん「地域の方々とのつながりの強さもすごく感じられた」
柚原さんたちが学んだのは、「海岸防災林」の再生はクロマツを沿岸部に植えるだけでなく、地域の住民と力を合わせた息の長い保全活動が重要だ、ということ。そのために必要だと強く思ったのは、自分よりさらに若い世代への「継承」です。

柚原結女さん「10年とかじゃなくて、50年とか100年とか長いスパンで考えているプロジェクトなので、どんどん若い世代の学ぶ機会を作っていくことは私にもできるんじゃないか、と。高校生、中学生、もっと小さい子供……どんどん若い子たちに知ってもらいたいな」







