◆香港のぞく中国路線はゼロ便

RKB本田奈也花「福岡空港国際線の到着ロビーです。到着口から続々と降りてきていて、きょうも混雑している状況です」
空の玄関、福岡空港でも同様です。多くの路線で運航が再開され、利用客がコロナ禍前の8割程度まで戻る中、香港を除く中国からの直行便は今もストップしたままです。

福岡国際空港 重森洋介部長「水際対策の緩和で、非常に国際線の乗り客が戻っておりますけれども、今一番大きく戻ってきているのは韓国のお客さん。年末年始の日本の対中国の水際対策強化により、福岡空港での中国の直行便の受け入れは認められていない状態にありますので、現時点では中国路線はゼロ便になります」
◆中国人向けのツアー予約は…
中国人向けのツアーを手がける福岡市の旅行会社で、予約状況を聞いてみると…

日中友好旅行社 高尾淑江社長「団体の予約はないですね。個人はだいたい3件くらい。直行便がない福岡には来にくいということで」
旅行会社によると、中国政府がまだ団体での海外旅行を認めていないことも大きいといいます。
日中友好旅行社 高尾淑江社長「団体ビザは申請できない状況なので、ビザが発行できるようになったら福岡と中国の直行便、上海とか大連とかが飛んでくれれば回復できると思います」
◆観光業界は期待するが…

インバウンドの回復を体感している県内の観光地でも、中国からの観光客については先行きが見えないと話します。

甘木屋 高田由美子さん「あんまりまだ動けないみたいなので、今年はどうなのかな…30人の団体とかで昔は来られていたので、今は3、4人のグループとかが多いのでさみしくはありますね」
コロナ禍の前は、インバウンドのツアー利用が8割を占めた大野城市のバス会社です。水際対策が緩和されタイなどを中心に客足が戻る一方で、中国人観光客の需要が回復するのは秋ごろになるのではないかと見ています。
家康コーポレーション 海江田司社長「中国からのお客さんってイコール、クルーズのお客さんということですよね、それが復活して福岡に来航するようになった時が9割方、100%旅行需要が回復したということになるんじゃないか。それが春節にはきっと間に合わないと思うので、秋口くらいまでにはそういう風になってくれるんじゃないか」







