「目はこう言ってました。『先生、なんで助けてくれないの?信じたのに。私殺したのあんただよ』」

水谷修さん(夜回り先生)

別れの日はすぐに来た。
アイが選んだ最後のお別れの服は、大好きだった学校の制服だった。
アイの最後の言葉は「父さんありがとう。母さんありがとう。お姉ちゃんありがとう。水谷先生ありがとう。みんな、みんなありがとう」だった。

アイの最後は酷かった。

水谷修さん(夜回り先生)
「理由は簡単です。愛は覚醒剤を使った。処方薬でも市販薬でも覚醒剤でも大麻でも薬物を使うと麻酔が効かなくなるんです」

もだえ苦しむ中、アイは10月15日未明に息を引き取った。
最後の数分、目をカッと見開いて一生懸命喋ろうとしていた。

水谷修さん(夜回り先生)
「目はこう言ってました。『先生、助けて。死にたくない、死にたくない』。でも助けれんのです。変わってやれんのです。最後僕を睨んで死んでった。目はこう言ってました。『先生、なんで助けてくれないの?信じたのに。私殺したのあんただよ』」